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イギリス組曲第3番ガヴォット~ミュゼット [ヴァイオリン]

タイトルの曲をグールドの演奏で初めて聴いたと思います。

リトル・バッハ・ブック

リトル・バッハ・ブック

  • 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックレコーズ
  • 発売日: 1993/10/10
  • メディア: CD



さんざん聴いたのでこのCDに収録されているのは確かだと思います。(CDをしまいこんでいてすぐに確認できませんが・・・。)なので私にとってこの曲はグールドが基準になっています。イメージはキレのある速めの演奏です。

私は「イギリス組曲」の楽譜を持っていませんし、「フランス組曲」のように通して聴いたり弾いたりしたこともないのですが、とにかくグールドの演奏で第3番のガヴォット(IとⅡ)を聴いていました。”大人の曲”のイメージだったのに、某音楽教室のピアノ教材で「ミュゼット」を見かけた時は驚きました。しかも歌詞がついていたのです。(素敵な音楽~みたいな内容)ピアノを始めたばかりの幼児用の教材で、だいぶ簡単になっていたと思います。幼児用とは言っても音感教育で有名な教室の教材ですしその時期にこの曲を使うということに意味があるのでしょう。
その後何年か経ち子供用発表会用のピアノ曲集(ソナチネ後半程度)でまたこの曲(ガヴォット~ミュゼット)を見かけました。(上の教材もこのピアノ曲集も娘が使うために購入)私が今使用している鈴木慎一ヴァイオリン指導曲集第2巻にも「ミュゼット」が掲載されており、子供用・初歩の曲みたいな扱いを受けている気がしてきました。もちろん子供時代や初歩の時期に”名曲”に触れるという意味で重要なのかもしれません。しかし私にとってはグールドを通して”大人の曲”のイメージができあがっていたので、ちょっと意外な感じがしています。

この曲の中の長調の部分がです。第3番は全体がg-mollでミュゼットの部分はG-dur、ガヴォットを通して聴くと(弾いてみると)Andante pastoraleでほっとできる部分ですね。ガヴォット~ミュゼットの部分だけ子供用のピアノ譜が手元にあるので確認しながら書いています。ミュゼットが終わるとまたg-mollのガヴォットに戻るという構造です。
ミュゼットとはふいごのついたバグパイプのような楽器らしいのですが、曲の中でもG音のドローンがバグパイプを思わせますね。
この子供用ピアノ譜(子供用と言っても特に簡単になっているわけではありませんが)では曲名が「ガヴォットト短調」になっていて、ミュゼットの部分にはAndante pastoraleとあるだけで「ミュゼット」とは書いてありません。

前置きが長くなりました。
鈴木慎一ヴァイオリン指導曲集第2巻は初歩の曲集ですが(第1巻は「きらきら星」とか)、2曲目に「ミュゼット」が登場します。曲名は「ミュゼット」になっていて「ガヴォットト短調」とは書いてありません。
上に書いたピアノ曲にも鈴木の教本にも作品番号や「イギリス組曲」の記載はまったくありませんが、どこかに書いてほしいですね。他にもガヴォットやミュゼットはありますし。

私の演奏による「ミュゼット」ですが、レッスンでは”美しい音”を出すのが先なのでゆっくりのテンポで弾いています。レッスンのポイントとしてはフォルテとピアノの差を出すこと、そのための弓の使い方が第1に挙げられます。私としてはアウフタクトを意識してより舞曲らしく演奏したかったのですがあまり反映されていません。(苦笑)
この録音はつい最近のものでレッスンから2か月後の演奏です。この「ミュゼット」はヴァイオリン初心者にとって弾きやすいようになのかD-durとなっています。上で”G音のドローン”と書きましたがD-durなので”D音のドローン”になりますが、その部分はピアノ伴奏が担当するためこのヴァイオリン演奏(無伴奏)には出てきません。


この記事を書くことによってあらためて「イギリス組曲第3番」を通して聴いています。
NAXOS MUSIC LIBRARYで手始めにに鈴木雅明、グスタフ・レオンハルト、セリーヌ・フリッシュの演奏を聴きました。
NMLの画面ではⅤ Gavotte Ⅰ-Ⅱと出てくるだけでMusetteの記載はありません。CDの目次には記載されているかもしれませんが。Ⅱが「ミュゼット」なのでしょうか?

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