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二人の擲弾兵 [ヴァイオリン]

このブログ、すっかりヴァイオリンブログのようになってしまっています。
ブログ名の近くに記載しているように私にとって一番長く関わっているのは声楽なのですが、このところヴァイオリンがメインになっています。自宅で充分な練習ができないのはどちらも同じなのですが、ヴァイオリンのほうが長時間の練習が可能で、今のところ練習すればするほど確実に上達するため、今はどうしてもこちらに偏ってしまいます。
ここ何年か軽い曲を除いて声楽らしい曲?をあまり歌ってこなかったこともあり、高音が厳しくなってきました。”更年期”と呼ばれる年齢なのですが、この時期にさしかかることをずっと恐れてきました。”更年期”になると高い声が出なくなると思っていたのです。でも今の私が声が出ないのは”更年期”だからではなく、努力(練習)を怠ってきたせいです。自宅で充分な練習ができない環境ではやむを得ないと割り切っています。同じく”更年期”の知人や友人でも合唱などを通して練習を重ねてきた人たちは高音がきれいに出せています。
声楽のほうも何とかしたいのはやまやまですが、今はヴァイオリンにいろいろな意味でエネルギーを割いていますし、またおいおいとヴォイストレーニングを受けたいものだと思っています。

今カイザー4番と5番を練習しています。5番は演奏しやすいのですが4番は非常に難しいです。特に左手の音程の取り方が難しいです。薬指(3の指)と小指(4の指)の間をめちゃくちゃ広げる音程がたくさん登場し指がどうにかなりそうです。第1ポジションの基本の指使いのままではあるのですが、何か所も無理な(?)音程が登場します。しかも何回も転調し音の取り方が難しいところが多いです。
一六分音符の連続ですが一小節スラーになっていますし、ところどころアクセントをつけないといけません。今はゆっくりめでスラーは1拍分或いは2拍分にして練習しています。この練習曲を克服したら大変な実力が身に付きそうです。
先生には「エチュードだけでも構わないです。」と申し上げています。カイザーのほかに音階練習(小野アンナの音階教本)をやっていて3月はC-durとa-moll、今はF-durとd-mollですが、これをめちゃくちゃ丹念に行っているのですね。正直今やっているレベルの”曲”のほうは自分で解釈して練習可能なため、技術的なことを教えていただく必要のあるエチュードを中心に見ていただくほうが良いと思っています。”曲”をなしにするわけではありませんが、エチュードをどんどん進めて行くことになりました。
また”曲”のほうですが、私は鈴木の教本(第2巻)をレッスン前に購入していたので現在はそれを使ってレッスンを受けています。購入理由はピアノ伴奏がついているからで、ピアノの人と組むのに好都合だったからです。2巻終了が見えてきたので次をどうしたら良いかお聞きしてみました。他の生徒さんにも鈴木の教本を使っておられるとのことで第3巻を購入することにしました。やはり初心者が無理なく進めていくのに最適な教本だと実感しています。

さて、今回の録音ははじめての体験レッスンで見ていただいた曲、シューマンの「二人の擲弾兵」です。前回の「ブーレ(ヘンデル)」同様、社宅の友人とヴァイオリンを弾いて遊んだ時に友人が弾いていて知った曲です。恥ずかしながら割と最近まで声楽曲だという意識もなくヴァイオリンの曲だと思っていました。シューマンの声楽曲と言えば「詩人の恋」「女の愛と生涯」「ミルテの花」・・・などで「二人の擲弾兵」は手持ちのCDにもなく、歌う機会もなく、コンサートで聴く機会もなく、楽譜もなく・・・という状況でした。最近よく組んでいる方の楽譜にあったので遊びで歌ってみましたがヴァイオリンの楽譜にないメロディーが登場し初見では無理でした。その時はヴァイオリンの楽譜も持っていませんでしたし、ヴァイオリンの友人の楽譜(鈴木第2巻)を見せてもらったのも今から20年くらい前のことでした。簡単になっていたためヴァイオリン譜のメロディーはほぼ覚えていましたが、さすがに原曲は難しいです。
「二人の擲弾兵」はハイネの詩による歌曲で曲中にフランス国歌「ラ・マルセイエーズ」が出てきます。
体験レッスンから4か月後久しぶりに弾いた演奏です。


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再びヘンデルのブーレ(HWV363)の話題 [ヴァイオリン]

前の記事同様子供用(初心者用)教材のような扱いを受けているバロック曲の話題です。

もう12年も前になるのですがヘンデルの「ブーレ(Bourree)」に関する記事を書きました。
コメント欄でこの曲はHWV363a(オーボエ・ソナタ ヘ長調)またはHWV363b(フルート・ソナタ ト長調)の第4曲であることを教えていただきました。
記事の中で鈴木メソードの楽譜について触れましたが、やはり鈴木慎一ヴァイオリン指導曲集第2巻に入っていました。レッスンを受け始める前にこの楽譜を購入した理由の一つにこの曲が挙げられるくらい好きな曲です。鈴木メソードで使われていることを知ったのは、以前住んでいた社宅の友人(鈴木メソード出身)とヴァイオリンを一緒に弾いた時に楽譜を見せてくれたからです。
あらためていろいろな演奏動画を見ていますが、ピアノ独奏やヴァイオリン独奏(ピアノ伴奏付)はゆっくりめの演奏が殆どで、オーボエソナタ・フルートソナタとして演奏される古楽演奏はすっきりとした快速の演奏が殆どです。
ピアノはともかくヴァイオリンの場合音作りが大切になってくるので、初心者のゆっくりの演奏は仕方がないのかもしれませんが、プロの演奏でも非常にゆっくりとロマンティックに演奏しているのを聴きました。
音作りができていない私がレッスン(体験レッスン後初めてのレッスンで見ていただきました。)で速めに弾こうとしたら先生に「ゆっくり」と言われました。でもおそらく先生も原曲を聴いておられないかな?と思います。バロック曲のアンサンブルを数多くこなされているようですが・・・。

レッスンから3か月経って久しぶりに弾いた演奏です。(ヴァイオリン)鈴木メソードの一般的な演奏よりは速めですが、本当はもっと速くしたいです。


鈴木慎一ヴァイオリン指導曲集第2巻(全音)の楽譜はプレ・インヴェンション(全音)のピアノ譜より簡単になっているので後半がちょっと違います。

12年前のピアノ演奏です。古楽演奏はこれくらいの速さが普通です。



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